昔のひとりごと 2014年10月−12月
2014.12.30
今日はいいローレの日(11月60日=12月30日)ですね!
Twitterでたくさんの素敵なローレを拝見できたので、便乗してちょっとだけ語ってみます。うちのルークの話です。
今、連載中のお話では色々と、お取り込み中というかなんというか、リエナを想うあまりに暴走気味(これ自体は通常運転ですが)になってますね。
言うまでもなく、ルークはリエナに本気で心の底から惚れぬいて、まさに全身全霊で愛しているんですけど、何というか、やや利己的な部分があるのも否めない気がします。いまいちリエナの立場に立ってとか、心情を思いやってとか、そういった部分がちょっと欠けているというか。これ、ルークの最大の欠点の一つだと思ってます。
ルークって、すごく強いんですよ。肉体的にはもちろん、精神的にも半端なく強い。だから、自分は常に誰かを守る立場でそれが当たり前だし、ローレシアで王太子していた頃も、それを求められていたんですよね。で、立派に務めを果たしていました。
ただ、旅の間はリエナを(場合によってはアーサーも)守っていましたが、同時に仲間二人からも守られてもいましたし、支えられていました。ルークもそれをきちんと自覚しているはずなのに、どうしてもリエナに対しては守りたい、大切にしたい、自分の手で幸せにしたいっていう思いが強すぎて空回りしてしまっているのが今の状態です。
まあ、リエナがムーンペタで置かれていた状況とか、二人が再会して駆け落ちして、まだ二か月も経ってないくらいだとか、仕方ない面もあるんですけどね。
これ以上語ると、続きのねたばれになりそうなので、あと一つだけ。
ルークとリエナは正反対です。だからこそ惹かれあったんだと思っています。ただし、正反対な分、お互いを理解するのには努力がいります。様々なことを乗り越えて、本当の意味での幸せをつかんで欲しいと願っております。
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連載続きの更新の方は残念ながら間に合いませんでした。足を運んでくださった方には申し訳ないです。すこしずつ進めてはいるので、無事に書き上げたらアップしますね。あとちょっとで、どうしても書きたい、自分でもとても思い入れのあるシーンになるのでまたがんばります!
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このひとりごとが、今年最後の更新となります。今年は春頃オフがかなり多忙で休止したり、その後もスランプ気味になったりと、あまり更新できなくて残念でした。
それでも、お話を読んでくださる方々のおかげで、すこしずつでも連載を進めることができました。心からの感謝を捧げます。
本年はお世話になりました。新しい年がみなさまにとって素晴らしいものでありますようお祈り申し上げます。
12.24
メリー・クリスマス!
ご無沙汰しています。予想通り、今日の更新は何もなしです。もしかしたら何かあるかも、と足を運んでくださった方がいらっしゃったら、申し訳なかったです。
連載の続きもちょっと詰まっておりまして、本当なら今日更新したいシーンがあったんですが、まったく間に合いませんでした。そこに行きつくまであと二話くらい(?)かかりそうです。
できれば年内に一話更新できればいいんですが、まだちょっとどうなるかわからない状態です。でも、あのリエナのつらいシーンで年を越したくはないので、がんばってみますね。
12.6
『旅路の果てに 第8章 3』アップしました。
今回更新分は、第一稿ほぼそのままです。
ちなみに、書いた日付は2010年4月27日です。ごく初期に書いた文章なので、文章作法が無茶苦茶だったのを直しました。あと、ルークの口調が当時とわずかに変わっているので、2箇所の語尾だけを変更しました。それ以外の内容に関しては一切手を入れていません。
これを書いた時のことはよく覚えています。まだ書く勢いがあった頃のせいか、いきなりシーンがあふれてきて、最初から最後まで一気に書き上げました。時間もたぶん、一時間もかかってないと思います。
今になって読み返すと、書きたいことは全部書けていますが、多少手直ししたいところも出ました。けれど、当時の勢いを大切にしたい気持ちの方が強いので、敢えてそのまま公開することにします。
内容はなんというか、またリエナがつらくなってきています。けれど、リエナがルークとともに、真の意味での幸せになるために必要なプロセスだとも思っています。読んでくださった方が、もし何かを感じてくださったら、管理人にとってこれ以上ないよろこびです。
12.2
11月30日は良いサマルの日、でしたね! いろんなところで、素敵なサマル君の作品をたくさん拝見できて、ほくほくでした。
いつも思うのですが、サマル君ってロトっこ三人の中でもいちばんキャラの解釈のバリエーションが豊富な気がします。可愛いサマル君、かっこいいサマル君、味のあるサマル君、などなど。どのサマル君もとても彼らしくてとても魅力的です!
遅ればせながら、当サイトでも語ってみますね。せっかくなので、アーサーだけでなく、うちのサマルトリア王家のみなさまについてです。管理人が捏造したオリキャラの話題も入りますので、よろしくお願い致します。
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今のところうちのサマルトリア王家には、国王夫妻(アーサーの両親)、アーサーとお妃様のコレット、妹姫のルディアがいます。
サマルトリア王は、何考えているのか、一切わからない人です。策謀家です。決してごり押ししたりはないのに、いつの間にかペースに乗せられ王の要求を呑まされている、しかもあまりそれを感じさせないという、天性の交渉上手です。
優秀な魔法戦士でもあるんですが、それよりも政治的な手腕の方が有名なようですね。「あの男だけは敵に回すな」と言われるくらいですから。
アーサーは性格や才能は基本お父さんのものを受け継いでいる気がします。こどものころからお父さんのやり方をみて、色々と勉強したみたいです。お父さんの方も、アーサーの資質は早くから見抜いていますから、それとなく英才教育もしたんじゃないでしょうか。
サマルトリア王妃は、蜂蜜色の金髪とエメラルドグリーンの瞳をもった華やかな美女です。ムーンブルク王家出身(リエナのお父さんの従妹)ですが、ラダトーム王家の血も引いている女性です。髪と瞳の色はローラ姫と同じなので、おそらくはそちらから受け継いだものではないかと。
ムーンブルク王家出身だけあって、回復や補助に関しては優秀な魔法使いです。アーサーの魔法の才能は、間違いなくお母さんから受け継いだものだと思います。
妹姫のルディアは、お母さんと同じ髪と瞳の色を持つ、目の覚めるような美少女です。頭の回転も速くて、機転も利いて、誰からも愛されるお姫様ですね。アーサーとも似ているんですが、彼女はローラ姫の面影を色濃く継いでいます。
アーサーはお母さんに似ていて、いわゆる女顔の美青年。均整の取れた細身の長身の持ち主です。ルークよりもかっこいいです。ロレムンサイトなのに、ローレよりサマル君の方がずっとかっこいいのはどうかとも思うんですが、何故だかこうなってしまいました。
まあうちはSFC版準拠ですから、かっこいい貴公子なサマル君でこれからも行きます!
アーサーはいろんな才能(除く料理)に恵まれた人ですが、ルークやリエナと違って、剣や魔法が突出しているわけでもないので、器用貧乏な一面もあります。
そして、マイペースです。ただ、周囲を振り回すタイプではなくて、一見周囲に合わせているように見えるけれど、実は自分の思惑通りに事を進めてしまっているので、稀有な才能の持ち主かもしれませんね。
連載中の長編では、アーサーの出番は少ないです。ストーリーと登場する場所のせいもあって、どうしてもルークとリエナ中心の場面が多くなっています。ですが、終盤ではアーサーでしかできない重要な役割を果たします。
2トリオがかけがえのない仲間で親友、この関係は、生涯変わることはありません。
長文での語り、ここまで読んでくださってありがとうございました!
11.29
『旅路の果てに 第8章 2』アップしました。
ようやく書き上げました。予想以上に時間がかかっていますが、自分のロレムンにとって、とても大事なシーンへつながるお話です。これからも大切に丁寧に続きを書いていきたいです。
11.28
ひさしぶりに、ちょっと語りますー。
テーマは、旅の間のうちのトリオの並び順と背中です。
先日、大好きなサイト様が大きな節目を迎えられました。その記念作品がアップされていて、あまりに素敵な作品で触発されまくりました! ということで、うちではどうなるのか書いてみることにしました。
当サイトの場合、並び順は、ルーク、リエナ、アーサーの順になります。ここんところ公式とは違うんですよ。
理由はいくつかあるのですが、まずルークは先頭として周囲に気を配りつつ、魔物と遭遇すればすぐに戦闘態勢に入れる位置です。アーサーは殿を務め、やはり後方にも注意を向けています。リエナは間で男二人に守られる形になっています。
リエナが間なのは、彼女の防御力が低いからです。もう一つ、ルークが何かあった時にすぐにリエナを守れる位置にいたいという考えからもきています。
で、背中です。
この並び順ですとね、リエナは常にルークの背中を見ている状態になりますよね。管理人はこのシチュがすごーく好きなんです。歩いている時だけじゃなくて、戦闘中も同じです。ルークは敵に向かって突っ込んでいくし、リエナは後方から魔法で攻撃なり回復なり補助が役割ですから、やっぱり背中見てるんですよ。
リエナは色々な想いを籠めながら、ルークの背中を見続けたんだろうなあって思うと感慨深いものがあります。そういえば、リエナもある時(確か、脳内でカップルQ&Aか何かやってた時)頬を染めつつ、ルークの広い背中が好き、みたいなこと言ってました。
で、見られている方のルークはといいますと、多分気づいてないんでしょうねー。そのへん、鈍いですからねー。朴念仁ですからねー。自分はだだ漏れててリエナを悩ませてるのにねー。
で、こういった状況すべてを、例によってアーサーはぜーんぶ、お見通しなわけです。並び順最後ですから、ルークとリエナの両方の背中を見ているわけです。彼はルークと正反対ですから、リエナの想いもわかってるんです。
並び順一つでも、色々と妄想がはかどります。楽しいです。
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書く方はまたややスランプ気味です。自分でも難しいパートになってきていて、書いては消し書いては消しを繰り返しております。それでも続き、少しずつは進んでいるので書けたらアップしますね。
11.18
『ヴァン・ヴェール』アップしました。
そらはち様への捧げもので、旅の間のトリオのお話(本編と同軸)です。
ずいぶん前になりますが、当サイトの『もうひとつのちいさな奇跡』の素敵なイラストを頂戴しました。そのお礼に書かせていただいた作品です。
管理人よりリクエストをお願いしましたところ、冒険中で仲間思いな三人のお話をとのことでしたので、アーサー主役で書いてみました。
ちなみに、タイトルのヴァン・ヴェールはフランス語で緑の風(Vent vert)を意味します。久しぶりに明るいお話を書けて、管理人もとても楽しかったです。
そらはち様、すっかり遅くなりましたが、あらためて心からの感謝を捧げます。ありがとうございました!
では、ちょっと語りますねー。ねたばれ有りですので、よろしくお願いします。
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上記のリクをいただいて最初に浮かんだお話は、例のベラヌールイベントでした。アーサーを主役にしたかった&仲間思いといえば、やはりこれでしょう、と。
ですが、内容的にあまりにも重たい(捧げものですし)のと、どう考えても長編になる予定の本編の一部で、独立した短編にはならないお話なので、却下しました。
で、次に思いついたのがお誕生日のサプライズパーティです。妄想するのがとっても楽しかったです。スランプは続いていたので筆は全然進まないのに、脳内妄想は絶好調でしたし(笑)。
特に、パーティのご馳走ができて、ルークがリエナにアーサーを驚かせる策略を話している辺りから実際にアーサーが驚く(?)辺りのシーン、とてもはっきり見えていました。もうルークがノリノリで、管理人も驚きました。こんなルークは初めて見ました。
あと、アーサー主役と言いつつ、ロレムン二人が大変出張っております。いつも以上にいちゃいちゃしております。本編と同軸のお話ですから、まだ二人は両片思いなのに、どうみてもあなたたち恋人同士じゃん…とツッコミ入れつつ、書いておりました。
アーサーと婚約者コレットも負けないくらいらぶらぶです。アーサーのラストシーン、いきなりアーサーがあんなことして、これにも驚かされました。
旅の間のこういったお話、また機会がありましたら書いてみたいですね。
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次回更新からは、また連載の続きになります。今年はクリスマス作品の予定はありませんし(流石に季節ネタは書き尽した気が…)できるだけ連載を進めて行ければと思っています。
11.5
『旅路の果てに 第8章 1』アップしました。
冒頭からいきなりあれなシーンで申し訳ありません。正直、R15におさまっているかどうかも自信がありませんが、R18が必要なまでの描写はしていないつもりです。年齢制限が必要な描写は、自分が設定した制限範囲におさまるかどうかだけでなく、書くこと自体がとても難しいです。
この『旅路の果てに』というお話には、いくつかのこういった性表現を含みますが、どれも管理人が作品上で必要だと考えたから、書いています。まだ出てきていない、残酷描写も同じです。この辺りをご理解いただけましたら幸いです。
あ、それから今回更新分は珍しいことに、いつもよりも推敲の時間が短かったです。いつもは納得するまで書き上げた後に、サイト用の雛形に落とし込んで、それから最終推敲するんですけど、今回はその最終推敲がありませんでした。多少書く感覚を取り戻してきた気もする(するだけかもですが)ので、これからも頑張りますー!
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さて、この章についてすこし語りますね。ねたばれ有りですので、よろしくお願い致します。
ちょっと今までとは展開が変わりました。要は、らぶらぶ一色だった二人が少しばかり落ち着いて、自分たちの状況その他を客観的に見る(特にリエナが)ことができるようになった時期だと思います。
何だかすれ違っている二人ですが、お互いに相手を思いやるが故のものですね。ただ、ルークがまたいらん心配してるなーと、自然体でいけばいいのにー、と書きながら考えていました。
これからの二人が、様々な問題をどう乗り越えていくのか、この長編の中でも特に管理人が思い入れのある章になると思いますので、ていねいに書いていきたいです。
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次回更新は、捧げものを予定しています。旅の間のトリオの明るいお話です。またこちらも読んでくださったらうれしいです!
10.23
Web小説カップルに30の質問 アップしました。
先日更新した『旅路の果てに 第7章 8』終了段階でのルークとリエナの回答です。
4年半ほど前に質問を見つけて、一度その時に回答した物を、今回修正してアップしました。
配布元のサイト様は既に閉鎖なさっていますが、リンクを切ってお好きなようにお使いくださいとありましたので、ありがたくお借りして回答させていただきました。質問内容が、ルークとリエナにちょうどぴったりでしたから、アップできてよかったです。
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先日のワンライ作品を書いている間に、アーサーとリエナの魔法についていろいろと考えていましたので、まとめてみますね。
まず、二人がどのくらいの種類の魔法を使うことができるか、です。当サイトの捏造設定では、DQ2原作には登場しない呪文も存在し、アーサーとリエナはその一部を使うことができます。
原作になくて当サイトにあるのは、攻撃呪文ではメラ系とヒャド系。ギラ系は、ベギラゴンまで。イオ系はイオ、イオラ。バギ系も、バギマとバギクロスと、全種類が存在します。補助呪文では、レミーラです。もしかしたらもっとあるのかもしれないのですが、まだよくわかりません。
なお、アーサーは、原作以外ではレミーラを習得しています。もしかしたら、ルカナン、ラリホー、マヌーサ辺りもどれかはいけるかも。
リエナは当代最強の魔法使い設定ですので、かなりの数を使えます。攻撃はイオ、イオラ、バギマ、バギクロスと、イオ系バギ系は全部いけますね。回復はホイミも。補助はスクルト、マホトーン、その他では、ルーラ(特殊能力あり)、トラマナ、レミーラです。簡単に言えば、イオ系バギ系、回復補助は全部、となりました。
ギラ、ヒャド、メラ各系については、まだ管理人もよくわかりません。ただ、脳内でリエナがこれらの攻撃魔法を使ったところを見たことがないので、習得できないのかもしれません。
ザラキとメガンテは、リエナは無理で、アーサーだけが習得できました。
アーサーとリエナが使わない攻撃魔法は、他のキャラが使います。またリエナがどこまでできるのかも妄想しつつ、いつの日か、この辺りのお話も書けたらいいなと思います。
10.19
『新緑の閃光』アップしました。
Twitterで行われているDQ小説同盟さま主催の『DQ版深夜の真剣文字書き60分一本勝負』(通称ワンライ)第16回エア参加作品です。
ワンライはだいぶ前からTwitter上にて週一回開催され、タイトル通り、制限時間60分で書いた作品をTwitter上でアップするものです。
毎回、複数のお題が提示され、その中から一つ以上を選びます。今回のお題は、トルネコ、ムーンブルク王女、シドー、ギラ系、バロンの角笛、みえっぱりでした。管理人はこの中から、メインお題にギラ系、サブにムーンブルク王女を選びました。
管理人は今回初挑戦でしたが、残念ながら制限時間を大幅に延長して、約2時間で書き上げました。
ということで、Twitterではあげずに、エア参加でサイトのみにアップすることにしました。
60分でいかに書くかがポイントなので、敢えて推敲らしい推敲もしていません。かなり粗いですけど、ぐっとこらえて読み返さずに更新作業に専念しました。
ワンライをやってみようと決めて、さて何を書こうかと考えた時、何故か最初に見えてきたのがアーサーのギラのシーンでした。今回の主役はリエナではなくてアーサーですね。というわけで、ムーン王女はサブお題としています。
60分の時間制限、やはりきつかったです。もともとすごく遅筆のせいもあって、ワンライは絶対に無理だなと思っていました。ただ、今回挑戦してみて、時間に追われてもその分集中できますから、いい経験になりました。書くこと自体はとても楽しかったですし、個人的にはアーサーが主役だったのもよかったです。
今後、ワンライに挑戦するかどうかはわかりませんが、また書くことがあればサイトにアップしていきます。
10.16
管理人からお知らせです。『旅路の果てに』の過去の文章を一部、加筆修正しました。
『第6章 5』のうち、リエナが仮眠を取る直前のシーンです。もとは数行程度の地の文のみだったものを、会話を加えて修正しました。『第6章 6』の朝食シーンで、リエナがここで初めてルークの目の前でキアリーをかけたのと矛盾していたための修正です。
ずっと以前から矛盾には気がついていたのですが、ストーリーの流れには全く関係ないし、今更かなーと思いつつ、やっぱり気になるので直しました。特に読み直していただく必要はないシーンですけど、せっかく書き直したのでお知らせしますね。よろしくお願い致します。
10.11
先日アップした『第7章 8』について語ります。
ねたばれ有り、オリキャラ(アーサーの奥さん)の話題がっつりですので、苦手な方はご注意くださいませ。
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ようやく登場してもらえたアーサーですが、やっぱりルークとリエナの駆け落ちは相当ショックだったようですね。
アーサーは二人の一番の理解者かつすべての事情を知っている、唯一の人物です。それでも、何故そんなことをという俄かには信じがたいかったのは仕方ないと思います。それだけ、国を継ぐという責務は重いんですよね。アーサーもですが、管理人自身も、王族が決して犯してはならない大罪だと思っています。
結果として、アーサーは彼ら二人の置かれた状況と、今までどんな想いで過ごしてきたかを知っているから理解することはできました。二人の幸福を願う気持ちも真実です。ただ、まだこの段階では、本当の意味での理解には至っていない気もします。ようやく、激情が過ぎて、冷静に状況を見つめられた…そんな気がしています。この辺りは、今後の連載でもおいおい書いていければいいなと思っています。
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さて、『7章 8』を書いていて、アーサーの重要な役割がひとつわかりました。
情報収集と分析ですね。旅の間も彼の役割でしたが、サマルトリアに帰国してからは、国家全体のレベルで任せられるようになったみたいです。
サマルトリアは情報操作を得意とするお国柄です。多数の密偵を手足のように使い、情報を集めています。密偵はすべて王なりアーサーなりの直属で、横のつながりはなく、密偵同士で情報を共有することはありません。
アーサーは個別に報告された情報を分析して、結論を出すのが役割のようですね。
これ実は、更新前に致命的なミスを発見して書き直して気づきました。怪我の功名です(笑)。
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さてさて、アーサーの妃のコレットの話題に移ります。
更新分を書きながら、アーサーがコレットを妃に選んだ理由がよーくわかった気がしました。
コレットはサマルトリアの公爵家出身です。王太子妃となるのに身分血筋に問題もなく、聡明でとても美しい女性です。アーサーはコレットとの馴れ初めは、こどものころのある偶然の出来事です。アーサーはよほどコレットが気に入ったらしく、かなり早い段階で将来の妃にと父王に申し入れました。
ただ、アーサーが他の女性に見向きもせず、コレット一筋であるのは、周囲は多少不思議に思ったみたいですね。アーサーはものすごくもてますし、コレットと同じくらい美しくて教養のある貴婦人もたくさんいましたから。
コレット自身、とても美しくはあるのですが、第一印象はやや地味です。持って生まれた性格もあるんですが、控えめであまり出しゃばりません。どちらかというと、自分から話すよりも人の話を聞くのがうまく、また話したり一緒にいると心安らぐ女性です。
そして、アーサーがコレットを選んだ一番の理由が、彼女が非常に信頼のおける人物だということです。『7章 8』でも書きましたように、アーサーはコレットにはどんな機密事項も全部話します。ルークとリエナの出奔なんて、機密中の機密ですよね。しかも、事実かどうかもまだわからない、自分の推測(当たってますけど)の段階、父であるサマルトリア王に話す前に打ち明けています。
よほど信頼していなければ、こんなことはできません。しかもわざわざ口止めしなくても、言っていいことと悪いことの区別がつきますから。
書いていて気づいたのですが、アーサーはコレットを相手に話をしながら、自分の考えを確かめ、纏めることもあるみたいです。コレットも、アーサーの話をすべて理解したうえで必要な部分にだけ相槌を打って、控えめながらも的確に疑問点を問います。
そういえば、ハーゴン討伐のための旅立ちの決意も、父王に話して許しを得る前にコレットに話していました。このエピソードは当サイトの『祈り』で書いています。
管理人はロレムンも、サマルも、キャラとしては同じくらい好きです。ですから、アーサーが自分にふさわしい伴侶と幸せになってくれるのはうれしいです。
長々とオリキャラの話題を出しましたが、ここまでおつきあいありがとうございました!
10.8
『旅路の果てに 第7章 7』『第7章 8』アップしました。
久々に、アーサーが登場です。
今回も書き上げるまでにずいぶん時間がかかりました。一旦書き上げたものの、『第7章 8』の冒頭の会話部分で致命的なミスを発見して、その部分はまるまる書き直しました。
その後も、全体をちまちまと直していたら、あっという間に時間が過ぎてしまった感じがします。文章力などもとからありませんから、ひたすら直し続けるしかないのですが、やたら書き直しを繰り返すのは、管理人の悪い癖なのかもしれません。
更新分について語りたいこともありますので、近々ここに書きに来ます。
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