Web小説カップルに30の質問
*『旅路の果てに』第7章 終了時点での回答です。
*過去作品および、『旅路の果てに』第7章までのねたばれ満載ですのでご注意くださいませ。
Q.1 お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。
ルークだ。
リエナです。
昔はもっと長い名があったけど、もう忘れた。リエナも同じだ。
小説の題名は、『旅路の果てに』
ドラゴンクエスト2の二次小説、俺達の旅が終わった後の、リエナと俺の物語だ。
Q.2 お二人の知り合った経緯、元々の関係は?
……昔のことはあんまり話したくないんだけどな。
ねえ、ルーク、ここだけのことみたいだから、お話しない? わたくしはかまわないわ。
リエナがそういうなら、話すことにするか。
知り合った、というか知ってるのは、ほとんど生まれた時から。俺達は遠い親戚にあたるからな。初めて会ったのは、俺が17歳、リエナが15歳の時、彼女の誕生日を祝う舞踏会で。実際は見合いだった。もともと俺達は、親同士が決めた婚約者だったんだ。その後、例の事件があって、白紙に戻ったけどな。
Q.3 お二人の年の差、身長の差はどれくらいですか。
年齢差は2歳。身長差はリエナの頭が俺の肩にくるくらいだ。
最初にあった時も、とても背の高い方だと思ったわ。でも今ほどは差がなかったのに、旅をしている間に、あなたずいぶん背が伸びたわよね。
Q.4 それぞれ第一印象を教えてください。
正直、あんまりかわいいんで驚いた。噂には聞いてたんだけど、それ以上だったぜ。一番印象に残ってるのは、やっぱりこの菫色の瞳。俺はこれにやられたようなもんだ。
わたくしは先ほども言いましたけれど、とても背の高い方だなと思いました。それと、彼の瞳。深くて青い色が印象的で、彼の故郷の海はこんな色かしらって思ったのを覚えています。
Q.5 告白したのはどちらですか?どんなセリフでしたか?
俺からだけど。……台詞まで言うのか?
「リエナ、愛している」
リエナの気持ちが俺と同じだというのを確認したら、その場で結婚を申し込むって決めてた。言葉は、「リエナ、結婚しよう」
なんだか、そのまんまの言葉で、あらためて思い出すと照れるな。
実を言うと、わたくしもその時にルークに自分の気持ちを伝えるつもりでした。ただ、わたくしの場合は、彼とは違って自分の気持ちに決着をつけるつもりで、告白しようと思ったのですけれど。
Q.6 それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは?
ずっと言いたくても言える状況じゃなかったから、やっと言えた、ほっとしたっていうのが一番近いかな。リエナが俺と同じ気持ちでいてくれて、うれしかった。
本当にうれしかったわ。……幸せでした。
Q.7 ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか?
好きってどういう意味だ? 恋愛感情で、というのならいるわけないだろ。
ルークが言っている意味の方なら、わたくしもいませんわ。
Q.8 彼、彼女の性格で好きなところはどこですか?
好きなところか、全部だな。特にけなげで、いじらくして……、守ってやらないとって思うぜ。
彼は強いわ。意志が強くて、一度決めたらどんなことがあっても、最後まであきらめない、そういうところですわね。
Q.9 彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか?
嫌い、というのとは違うが、頑張り過ぎるところ。自分で限界を超えているのに気づかずに、いきなり倒れられるから、こっちは心配で仕方がない。
ルークは心配性、って言おうと思ったのですけれど、彼の答えを先に聞いてしまったら、もう何も言えなくなってしまいますわ。確かにわたくしが心配をかけることが多いですから……。
Q.10 彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか?
外見? もちろん好きだぜ。ていうか、リエナの外見を嫌う男っているのか? 仕草も全部好きだな。料理してたり裁縫してたりしてる姿も好きだ。
ルークは、いつも真っ直ぐに視線を向けてくるんです。初めて会った時も同じでしたわ。恥ずかしいのに、目を離せなくて……。それは今も同じですわね。
Q.11 お互いの理想には近いですか、遠いですか?
理想がどうのこうのっていうのは、俺は関係ない。俺はリエナ自身に惚れてるだけだ。
あの……、ルークに初めて会う前には、理想がありました。
うん?初耳だな。どんなんだ?
……できれば魔法を使える方、と思っていました。亡くなったお兄様の様な方です。
ユリウスが理想!? まじかよ、やつと比べられたら、敵う男はまずいないぜ。
でもね、実際にあなたに会ったら……。
俺に惚れたか?
……もう、意地悪ね。
Q.12 お付き合いはどのくらい続いていますか?
付き合うっていうのが、どういう意味かにもよるけど、最初に会ってからはもう4年半以上経った。4年半の内、旅をしていたのが、出会いから半年余り経った後約2年。俺達は普通じゃありえないようなことが、いろいろあったから、正確にどれくらいかっていうのは答えようがないな。今住んでる所に来てからは、まだ一ヶ月だ。
ええ、わたくしたちは、旅が終わった後は、会えない時期も長かったから……。
Q.13 初デートはどこでしたか?どうでした?
そういや、デートってしたことなかったな。
そうね、でも旅の間は、時々二人きりで行動するときもあったわよね。今になって考えると、一緒に旅をしていた、もう一人の仲間が、気を利かせてくれたような気もするわ。
……確かにやつの考えそうなことだ。
Q.14 初キスはどこでですか?どうでした?
俺達の旅の最後の日、告白した時。場所はリリザっていう町の宿屋の一室。どうって、言わなくてもわかるだろ?
……夢を見ているみたいでした。わたくし、もう後は、自分の為すべきことをするだけだって、決心していましたから、いい思い出ができてうれしかったわ……。その時に、ルークは正式に結婚を申し込みに行くって言ってくれて、そして別の形にはなってしまったけれど、今は本当に幸せです。その時は絶対に無理だって思っていましたから……。
こんなかたちでしか一緒になれなかったのは残念だった。でもこれ以外にもう方法がなかったから、後悔していないぜ。
Q.15 ぶっちゃけ、どこまで行ってますか?
俺達は夫婦だ。式も何にもしてないがな。
Q.16 一番心に残っているプレゼントは何ですか?
俺はリエナを、あんなかたちでしか迎えに行けなかったのに、信じてついて来てくれたことだ。
わたくしは、この薄紅の月長石の指輪です。贅沢できる時じゃなかったのに、結婚の記念にって……本当にうれしかったですわ。
Q.17 恋愛と結婚は同じ線の上にありますか?
お互いに知り合う前の、昔の俺達なら、全く別物だった。親の決めた相手以外との結婚なんて、ありえなかった。でも今は違う。同じ線の上にありたいと思ったから、こうしてリエナと一緒にいる。
ええ、ルークの言う通りです。何もつけ足すことはありませんわ。
Q.18 お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか?
さっきも言ったけど、俺達はもう夫婦だ。例えどんな形であっても、お互いにそう思ってる。
わたくしも同じ気持ちです。
Q.19 子供は男女何人欲しいですか?
正直、今はまだ考えてない。今の生活に慣れるのがまず必要なことだ。それにこれは授かりものだから、自分でどうこういうつもりはないな。
……ルークも言った通り、授かりものですから……。
どうした?
ううん、何でもないわ。
Q.20 お互いのプライベートは守られていますか?
今の俺達に必要なのは、それぞれの私的な部分を守ることよりも、いつも一緒にいることだ。もちろん、必要になれば守られるはずだけどな。
これもルークの言う通りです。今はただ、ずっと一緒にいたい、それだけですわ。
Q.21 どんな喧嘩をしますか?喧嘩をしたらどうしますか?
あんまり喧嘩らしい喧嘩をしたことないなあ。
確かにそうですわね、旅の間はもう一人の仲間が、うまくわたくし達の間を取り持ってくれたせいもあるかもしれませんわ。
Q.22 彼、彼女はモテますか?
もてるなんてもんじゃないぜ。会う男、会う男、全部リエナに夢中になるくらいだ。危なくて、絶対に一人じゃ町を歩かせられなかった。
わたくしは、そんなことないわよ? あなたこそ、どれだけ数多くの女性があなたに憧れていたか、知らなかったとは言わせないわ。
Q.23 どこからが浮気だと思いますか?
具体的に何をしたかっていうよりは、自分がやましい気持ちになるかならないかが基準だと思う。もっとも、身体の関係ができれば、気持ちがどうこうは関係なく浮気だがな。
わたくしも同意見です。例え相手のことを考えただけでも、自分の伴侶に顔向けできないと思ったら、もうそれで浮気だと思いますから。
Q.24 浮気をされたらどうしますか?
絶対にありえないから、答えようがない。
わたくしも、ルークを信じています。
Q.25 別れを考えたことはありますか?
きつい質問だな……。リエナと別れたいわけがない。どんなことをしても、添い遂げたい。そう思ってるが、現実はどうなるか……。もちろん、できる限りのことはする。それだけは間違いない。
もう離れるのは絶対にいや……!
絶対に離さねえよ。何があっても。
Q.26 死に別れてしまったらどうしますか?
そんなこと、考えたくもねえよ。
わたくしは、多分生きていられないと思います……。
Q.27 生まれ変わっても一緒になりたいですか?
もちろんだ。どんなことをしてもめぐり会って、絶対に一緒になる。
わたくしも……。
Q.28 何か一つ思い出を語ってください。
たくさんあり過ぎて、一つだけ選ぶのは難しいな。
わたくしは、旅の最初の日の夜です。ムーンペタの宿の自分の部屋で眠っていて、悪夢にうなされて、目が覚めてしまったんです。そうしたら、ルークが様子を見に来てくれて、わたくしの様子がおかしいのに気づいて、しっかりと抱きしめてくれて、その後彼の腕のなかで泣いてしまって……。あの悲しい出来事があった後、悲しみが強すぎて、それまで涙が出なかったのに……。
俺も気がついたら、お前を抱きしめていた。こんな華奢な身体で、戦おうとしているお前を絶対に守り抜くって、決心したんだ。お前への気持ちを自覚したのも、この時だ。
わたくしも、その時にルークを愛していることに気づきました。でも、その時には、もう……。
Q.29 お互いに、愛をささやいてください。
リエナ、愛してる。もう何があっても離さない。生命がけで守り抜くと誓う。
ルーク、わたくしも心からあなたを愛しているわ。お願い、ずっとそばにいさせて。
Q.30 最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。
なんだか照れるようなばかり、言わされた気がするが、読んでくれたことには感謝するぜ。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
(2014年10月23日回答)
配布元 Cafe Fayerie様 Web小説カップルに30の質問
既に閉鎖済みですが、
『リンクを切って、お好きなようにお使いください』とありましたのでお借りしました。
ありがとうございました!