昔のひとりごと
2010.9月

9月23日

昨日アップした「月のしずく」に関連して、ムーンブルクについて少々語らせてもらいます。
思いっきり、管理人の捏造設定ですので、苦手な方はご注意くださいませ。

ムーンブルクはロト三国ではありますが、ローレシアやサマルトリアとは少し立場が違います。この二国は、1勇者さん(当サイトではアレフさんと言います)が建国しましたが、ムーンブルクはわたしがお話を書いている時点で、建国1000年を超える魔法大国、と設定しています。そこに、アレフとローラ姫の第一王女が嫁ぎ、ロトの血を受け継ぐ役目を果たすようになりました。

ムーンブルクは別名「古の月の王国」と呼ばれています。その理由は、ムーンブルク王家は月の加護を受ける一族であるからです。

そのため、ムーンブルク王家及び国民はあくまで「魔法大国」であることが基本であり、ロトの血はその上に乗っかっている、いわば付加価値みたいな位置づけです。けれど、ロトの血が混じったことにより、ムーンブルク王家の魔法使い達の魔力は確実に上がった、そういう設定にしています。

ルークとリエナが先祖を同じくする親戚でありながら、容姿にまるっきり共通点がないのは(とはいっても、血のつながりはほとんど無いに等しいのですが)ルークはアレフの血を濃く受け継いでいるけれど、リエナはもともとのムーンブルクの人達の特徴――色白、淡い金髪や銀髪、薄い色の瞳――が色濃く出ているから。

ムーンブルク王家とローレシア王家との間での婚姻はほとんどありません。片や魔法、片や剣、目指すものが違うことが第一の理由。特にムーンブルクの場合、王子と結婚する女性は例外なく強い魔力と美貌の持ち主。必然的に、魔法使いの家系の国内有力貴族からお妃様を選ぶことがほとんどです。こうして王家の魔力のレベルを保っているわけですね。

リエナの亡きお母さんも、ムーンブルク建国当時から優秀な魔法使いを多く輩出している大公爵家の出身で、その魔力と美貌とを買われてお輿入れしました。

反対にムーンブルクのお姫様達が、他国にお輿入れすることはよくあります。本来ならリエナがルークの許に嫁ぐはずでしたし(ただ、さきほど書いた理由によりローレシアへはほとんど例がなかったのですが)アーサーのお母さんであるサマルトリア王妃様がムーンブルク王家の出身です。リエナの亡き父であるムーンブルク王のいとこなので、アーサーとリエナはまたいとこになります。

こういうのをいろいろと考えるのは、楽しいです。

またいずれ、ローレシアとサマルトリアについても語るかもしれません。

9月22日

「月のしずく」をアップしました。
今夜は中秋の名月ということで、お月さまにちなんだお話です。
ごく短く、特に内容はないんですが、満月の夜の雰囲気を感じていただけたらうれしいです。


9月12日

「それぞれの役割」をアップしました。

今回のお話は、旅が始まってすぐのエピソードです。
この頃、もう男二人はお互いにリエナの前でもタメ口を聞いていますが、彼女に対してだけは、まだ敬語。リエナも、男二人にはきちんとした言葉遣いのままです。

でも、敬語とはいっても、男二人、特にルークはだいぶ崩れてきています。早々に、男二人は一人称が「私」から「俺」と「僕」に変わっていますし、敬語も最初の出会いの頃ほど、丁寧な言葉を使っていません。

管理人は、どんな具合に、トリオの言葉遣いが変わっていき、いつくらいに最終的なタメ口になるのかを考えるのも好きです。

今のところ、リエナのお料理の腕が上がるごとに、言葉も変わっていって、リエナが普段の食事づくりを一通りマスターしたころに、タメ口になるといいかな、と考えています。

やっぱり、おいしいものを食べながらおしゃべりしていると、気心も通じるんじゃないか、そう思ったりしました。


9月3日

少々間があきましたが、ようやく更新できました。

「いとせめて」アップしました。
今回は少し趣向を変えて、和歌を題材にしたお話です。

管理人は、源氏物語を始めとする平安時代の物語が大好きです。

以前、あるサイトの管理人さんがコメントのお返事に和歌の一節を引用してくださったのをきっかけに、ロレムン平安パラレルを目論んだことがあります。

ですが、ビジュアルに問題があり過ぎて玉砕してしまいました。

黒髪のルークは大丈夫(武官の束帯が結構似合うんではないかと……)でした。アーサーも何とかいける(彼は文官の束帯の方がよさそうです)のですが、プラチナブロンド巻き毛のリエナはやっぱり無理があり過ぎました。かといって、彼女を丈なす黒髪にしてしまうと、イメージが違いすぎますしね。

それでも、平安時代でのトリオの役柄というか、官職が何かなどを考えるのは楽しかった覚えがあります。

代わりに、和歌のシーンをロレムンでできないか、と思ってできたのが今回の「いとせめて」の原型となったお話。半年ほど前に書いたのですが、その時はいまいち気に入らず、今回、大幅に加筆修正したものです。


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