昔のひとりごと
2012.7−9月

2012.9.27

『旅路の果てに 第4章−3』アップしました。

 何とか今月中に更新できました。でも、前回更新時になるべく早くに続きを、と言っておきながら、2ヶ月半も空いてしまっています。更新が止まっている間にも足を運んでくださった皆様、いつもありがとうございます。

 今回の文章は、全文書き足しました。こういうシリアスな会話は難しいです。

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 さて先日、ロレムン同盟さまの絵チャに参加してきました!

 もう、楽しくて楽しくて仕方なかったです!!! 素敵なイラストがリアルタイムでできあがっていくのを拝見しつつ、たっぷりと萌え語りもさせていただきました。久し振りの参加で舞い上がっていたのと夜中テンションで喋りまくっていて、あっという間に時間が過ぎていました。

 たっぷりとロレムン充できました。まだオフが落ち着いているわけではないのですが、自分のサイトの更新もがんばりますね。

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 さてさて、最近携帯をスマホに買い換えました。必要に駆られて仕方なく買ったんですけれど、せっかくだからと、初めてスマホから自分のサイトを見てみました。

 ……思いっきり表示が崩れていますね。携帯サイトの方は、まだましかなあ。でも、肝心の小説本文が読みにくい気がします。

 リーダー機能(これ、便利ですね!)のあるスマホをお持ちの方は、ぜひこちらで…と申し上げたいところなんですが、携帯サイトの方は、リーダー機能に対応できている作品とできていないのが混在しているのが現状です。

 原因はだいたいわかった気がしていますが、全部直すのにはかなり時間がかかりそうです。PCサイトの方は、小説おしながきは見にくいんですが、本文はリーダー対応しているはずですので、こちらからの閲覧をお勧めしておきますね。

 いろいろ書きましたが、この辺りは絶対に皆様の方がお詳しいと思います。PC音痴の管理人ですが、自分なりになるべく読みやすいサイトを目指していくつもりではいますので、これからもよろしくお願いいたします。

8.30

 ご無沙汰しております。

 7月からずっとオフが多忙で、なかなかゆっくりとPC前に座る時間も取れていません。次回更新分は既に書きかけてはいるし、早く書きたくてうずうずしてので、遅くとも来月中には続きをアップしたいです。

 足を運んでくださったみなさま、いつも感謝しています。

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 これだけではなんなので、古い自分のメモに入っていた文章をアップしますね。旅の途中での、ちょっとしたワンシーンです。よろしければ、どうぞ。

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 夕食の支度を始めていたリエナが、ふと西の空を見てつぶやいた。

「綺麗……」

 空は鮮やかな茜色に染まり、大きな太陽がゆっくりと沈みかけている。

「……本当だな」

 いつの間にかルークがリエナの横に立っていた。手には近く拾ってきた薪を抱えている。

 そのまま日が沈むまで、二人は無言のまま並んで夕焼けを見つめ続けていた。

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 この時、二人はどんなことを考えていたのか、用事をこなしつつ、妄想に励みたいと思います。

7.6

『旅路の果てに 第4章−2』アップしました。

 最近、連載の方でのアーサーの出番があまりないので、代わりと言ってはなんですが、キャラ語りをしたいと思います。

 既に閉鎖されたサイトさんが配布なさっていたキャラへの質問で、サマルくんあてに『剣と魔法、どちらが得意ですか?』のようなものがありました。
 自分なりに考えてみると、アーサーの場合は、完全に同等、との答えになりました。

 アーサーの剣と魔法の腕前は、どちらもかなりのものです。それぞれ、剣はルークに、魔法はリエナには到底及ばないものの、剣と魔法のどちらかだけでも、どこにいっても充分に通用する腕を持っています。

 戦闘におけるアーサーの最大の長所は、剣と魔法をまったく同等に扱えることだと考えています。

 戦闘時、アーサーは常に全体の戦況を冷静に観察しています。ルークとリエナがどの位置にいて、どんな攻撃、または回復や補助をしているかを見極め、自分が今やるべき事を瞬時に判断し、実行するのが、彼の戦闘スタイルです。

 剣と魔法の両方を自在に扱えるからこそ、必要に応じて、戦闘方法を変えることができます。ですから、三人で戦うと、アーサーがロレムン二人の足りない部分を補ってくれて、ほぼ完璧なチームプレイが可能になるわけです。

 彼の愛用の剣は、最終的にははやぶさの剣になりました。旅が始まった時には、サマルトリアから装備してきた愛用のレイピアです。公式ではこんぼうですが、ちょっと彼のイメージとは外れるため、この部分は捏造してしまいました。光の剣もよさそうですが、なんとなく、アーサーは細身の剣の方が似合うよなと思っています。

 剣での攻撃も、ルークのように、テクニックを駆使しつつ馬鹿力にものを言わせて斬り裂く、というのとは違って、身軽さを活かし、相手の弱点を的確に突く、といった感じなので、一度に二回攻撃できるはやぶさの剣はアーサーのものになりました。

 アーサーは戦闘に限らず、常に『中庸』の人です。場の空気を読むのがうまく、常にその場で一番ふさわしい行動を取ることができます。ロレムンの二人にも如何なくその特技を発揮しているのではないでしょうか。あらゆる意味で、いてくれないと絶対に困る人。やっぱり管理人は、ルーク、アーサー、リエナが三人で揃っている姿が大好きです。

7.4

 先日アップしたロレムンデー作品『移り香』へご感想くださった方々、本当にありがとうございました! ロレムン二人の細かな心情を汲み取ってくださったり、アーサーはまったく出番なしだったにもかかわらず、彼にまで触れていただいたり、とてもうれしかったです…!

 作品中には登場しなかったアーサーのシーンを、ちょっとここで書いてみたいと思います。

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 情報収集を終えたアーサーは宿の玄関扉を開けた。かろやかな鈴の音とともに、この宿の女将が笑顔で出迎えてくれる。

「お帰りなさい」

 アーサーも軽く会釈して通り過ぎようとしたが、そこで呼び止められた。

「そうそう、お客さん、部屋の鍵をお持ちください」

「部屋の鍵?」

 アーサーは訝しげに女将を見遣った。ルークは既に自分の用事を済ませ、宿に先に帰るから、と途中で別れたはずだからである。

「お連れさん、一度は戻ってきましたけど、すぐにまたお出かけになりましたよ。今度はお一人じゃなくて、お嬢さんと一緒に」

 女将はアーサーに鍵を手渡しながら、うっとりと呟きを漏らした。

「あのお嬢さん、本当に綺麗ですよねえ。最初に見た時には、どこの貴族のお姫様かと思ったくらいですから。お連れさんは果報者だし、お嬢さんの方もとっても幸せそうで……」

 この女将の言葉に、アーサーは内心で苦笑を禁じ得なかった。いつものことながら、事情を知らない人の眼には、ルークとリエナの二人は相思相愛の恋人同士としか映らないのである。

「そういうことか、ありがとう」

 アーサーも女将に笑顔を返すと、自分の部屋に戻っていった。

***

 ルークはなかなか部屋に戻ってこなかった。リエナと楽しい時を過ごしているに違いないから、別段心配する必要もない。夕暮れ時になって、アーサーが旅の記録をつけていると、ようやくノックの音がした。扉を開けると、上機嫌なルークが立っている。

「アーサー、やっぱり先に帰ってたんだな。リエナが晩飯つくってくれたから、厨房に行こうぜ」

「ルーク、遅かったじゃないか」

「別に構わないだろ? 用事はもう済ませたんだし」

「もちろん構わないよ。リエナと出かけて、楽しかったみたいだしね」

 ルークはこの言葉に一瞬固まっていた。ある程度予想していたとはいえ、自分達の行動はすべてお見通し、というわけである。

「……まあな」

 ルークはそれだけぼそりとつぶやくと、部屋を出ようとしたが、その背中にアーサーは再び問いかけた。

「ルーク、今回は自分からきちんと誘えた、ってことでいいのかな?」

「……は? 何言ってんだ、お前」

 言葉を濁してはいるが、アーサーの言い分が当たっているは、ルークの顔をみれば、一目瞭然である。

「ところで、どこまで出かけてきたんだ?」

「別にどこだっていいだろ? そんなことまで、お前にいちいち言わなきゃなんないのかよ」

 ルークは心底嫌そうに返事をした。

「僕には言えないようなところに行ってきたわけか」

 アーサーは明らかにからかっているのであるが、ルークの方が向きになって否定した。

「一緒に街の食堂に行って、茶を飲んだ。確かに誘ったのは俺だけど、繕い物してもらったから、その礼代わりだ。ついでに晩飯の買い物してきた。俺は荷物持ちだ。――これで文句あるか」

「別に文句をつけるつもりはないけど、その後、厨房で一緒に夕食を作った――もっともお前は見てただけ、が抜けてる」

 追い打ちをかけられて、ルークは言葉に詰まった。アーサーはいつもの笑顔で更に言葉を続ける。

「多少は進歩したことは認めてあげるよ。――ああ、リエナには余計なことは言わないから、安心してくれ」

 何も言い返せないルークは踵を返すと、部屋を出て行った。アーサーも苦笑しつつ、帳面を片づけると厨房に向かった。

         (終)

***

 当サイトは先日6月30日に、2周年を迎えることができました。
 ゆっくりペースの更新にもかかわらず、足を運んでくださるお客さまに心からの感謝を捧げます。
『旅路の果てに』の連載更新もがんばりますので、あらためてこれからもよろしくお願いいたします!

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