世界観設定

最終更新日 2015.12.11


<基本設定>

ロト三国をはじめとするいくつかの国家が存在し、それぞれ国王が統治している。

国王を頂点として王族、貴族とそれに準じる騎士階級、一般庶民とはっきりと身分が分かれている。

首都に王城とそれを取り巻く城下町がある。
また貴族はそれぞれ地方に領地を持ち、領主として領地経営を行っている。
中でも大貴族は城に近い場所に屋敷があり、城に日常的に出入りを許されているため、領地ではなく、首都を生活の中心とする人物が多い。

それ以外の貴族は、基本的には自分の領地から出ず、特別な儀式などで城から招待されたときのみ入ることができる。

なお、国家間での戦争はない。
各国に騎士団などの軍事組織は存在するが、すべて対魔物のためである。


<ロト三国>

勇者ロトの血を引く勇者アレフが建国、又は婚姻関係により、同盟国となった三国。


<ローレシア>

ロト三国の宗主国。
約200年前に、勇者アレフがローラ姫と二人で初めて建国した国。
ローラ姫の名を冠して、ローレシアと名付けられた。
なおこの地は、アレフの故郷。
アレフがまだ未熟な若者だった時に魔物の襲撃に合い、焼き払われた。
竜王討伐後、ローラ姫と故郷に戻り、荒れ果てた土地を整備して作られた。

初代国王は勇者アレフ自らが即位し、アレフ1世を名乗る。
その後、国王は代々アレフを名乗り、王位継承権を持つ男子は三番目の名前にアレフが入る。
直系で年長の男子が王位を継承する。
王子がいない場合は、王女が婿を取り一時的に女王の座に就き、男子が誕生した後、すみやかに譲位する(今のところ無し)。
勇者アレフの剣技を継承している。
国教はルビス教。

国風は質実剛健。
剣を尊ぶ、騎士の国。
世界全体では、騎士は騎士団に所属(=国王直属)するか各地の領主である貴族に仕え、警備や魔物との戦闘に従事するため、貴族よりも身分が低い。
しかし、ローレシアでは若干意味が異なる。
国王以下、全員が騎士であり、有事の際には率先して自ら剣を取って戦うことを誇りとする。

伝統的に剣技を重んじる。騎士団の強さに関しては三国の中でも一番。
魔法使いがいない訳ではないが、数自体も少なく、強力な人物はあまりいない。
習得する魔法も回復、補助がほとんど。攻撃は基本的に剣で行うため、攻撃魔法を習得する魔法使いはごく少数。
ロトの血を引く王家の人物は多少なりとも魔力を持つ。
魔法がまったく使えないのはルークのみ。

ローレシア城は石造りの城塞。堅牢で見た目は比較的簡素である。
それでも内部はロト三国の宗主国らしい堂々たる設えで、王族女性が暮らす部分は華やかに飾られている。

海沿いで温暖な気候。夏は暑いが、その分冬は暖かい。
また平野部には大小の湖が点在する。

人種は、やや黄色がかった肌、髪色と瞳は、黒やこげ茶色が多い。
もともとの原住民がその色の人種である上に、勇者アレフの黒髪・黒い瞳を継承したもの。
稀に青い瞳を持つ人物もいる。

優秀な鍛冶職人が多く、剣・槍・盾などの武器防具の生産地としても名高い。


<サマルトリア>

約190年前に、勇者アレフが二番目に建国した国。もともと群小国家の集まりであったところを平定し一つの大きな国家としたもの。

初代国王は、アレフ1世とローラ姫の次男、ランバート。即位後ランバート1世を名乗る。
その後、国王は代々ランバートを名乗り、王位継承権を持つ男子は三番目の名前にランバートが入る。
原則、男子が王位を継承するが、直系の王子がいない場合に限り、王女が即位することもある。
勇者アレフの、魔法戦士としての資質を継承している。
国教はローレシアと同じくルビス教。

国風は穏健。中庸を重んじる。
個性の強いローレシア・ムーンブルクに比べ、一見中途半端にみられがちのサマルトリアであるが、両方のいい面を取り入れ何事にもバランスを重視する。
外交にも非常に力を入れている。

剣と魔法を使える魔法戦士が多い。
ただ両方を高いレベルでこなせる人物は稀で、だいたいはどちらかが主流になる。
女性に時々強力な魔法使いが出現する。
女性の魔法使いは、回復・補助を専門とするのが普通。

サマルトリア城は、全体的にシンメトリーなデザインで、洗練され、かつ無駄な装飾のない建物。
城全体が豊かな自然に囲まれている。

山間部にあり、冷涼な気候。緑も豊かで一年を通じて比較的過ごしやすい。

人種は、髪の色は濃いめの金髪、茶色が多い。瞳の色は、濃いめの緑や青、明るい茶色など。ローラ姫の、蜂蜜色の金髪、緑の瞳を受け継いでいる。


<ムーンブルク>

千年以上前からその地に君臨してきた魔法大国。
別名『古の月の王国』

ローレシア、サマルトリアとは違い、約190年前に、アレフとローラ姫の娘である第一王女が嫁ぎ、ロト三国となる。

伝説では、月の神々が現在のムーンブルクの地に月の子を遣わし、様々な困難を乗り越えて建国したと伝えられる。
ムーンブルク王家の人間は月の神々の末裔であり、民はみな月のこども達である。

国教はルビス教のみではなく、月を崇める独自のものとが併存している。
ただ、ロト三国になってから年月が経っているため、各地にルビス神殿があり敬虔なルビス教徒も多い。
また勇者ロトに敬意を表するため、王族の婚礼や葬儀などはルビス大神殿で執り行われる。

ロト三国となった後の初めての国王は、ディアス1世。
アレフとローラ姫の第一王女所生の第一王子である。
ムーンブルク王家歴代の王のなかでも稀に見る強大な魔力の持ち主。
もともとの王家の血に、更にロトの血が混じったことにより、ムーンブルク王家は更に強大な魔力を手に入れた。

王位は原則長子が継承する。
ただし、弟妹の方が明らかに魔力が強い場合はこの限りではない。
国王は代々ディアスを名乗り、王位継承権を持つ男子は三番目の名前にディアスが入る。
女王の場合はディアナを名乗り、王位継承権を持つ女子は三番目の名前にディアナが入る。

国風は徹底した魔法第一主義。
強大な魔力を持つ魔法使いであるほど尊敬を受ける。
当然、王家は最も強大な魔力を持たなくてはならない。そのために、代々国王の配偶者は優秀な魔法使いであることが求められる。
同様に、王家に生まれたこども達は、生後すぐに魔力を測定され、基準を満たした場合のみ王子王女と認められる。
もし基準値に足りない場合は、公式では死産と発表、魔力を封じられたうえで、こどもを授かれない裕福で人格者の市井の民に養子に出される。
これは王家の魔力を維持するためであるが、同時に、魔力に乏しい子が将来自力で道を切り開くことができるようにとの配慮でもある。

武術に関しては剣技よりもムーンブルク独特の杖術がメイン。
単に打撃での攻撃をするわけではなく、魔法を併用することにより、魔法属性を持つ物理攻撃をすることができる。
ムーンブルクで魔法戦士と言えば、魔法+杖術をこなす戦士を意味する。
男性の魔法使いは、通常、攻撃を専門とするが、熟練者は回復・補助もこなす。
女性の魔法使いは、回復・補助を専門とするのが普通。

現存する魔法の改良はもちろん、古に失われた魔法の研究も盛んである。
神秘的な美しさ、優雅さを重んじ、魔法以外にも芸術面が発達している。

ムーンブルク城は白亜の城。
ハーゴン襲撃で焼失するまで、建国当時の建物をベースに増改築を繰り返した。
外観、内部ともに非常に複雑な構造を持つが、長い歴史も相まって、独特の美しさを醸し出していた。

ロンダルキアに近いため、夏は短く冬の寒さが厳しい。

人種は、色白で淡い金髪や銀髪、薄茶の髪、水色や灰色、薄茶などの瞳の持ち主など、全体に色素が薄いことが多い。これはもともとのムーンブルク人の特徴。


<人々の生活の様子など>

建物は石や煉瓦造りが中心。場所によっては木造(ログハウスなど)もある。
大きな町では石畳の道路。

各地にルビス神殿がある。
(当サイトでは教会が存在せず、代わりにルビス神殿がその役割を果たします)

電気や精密機器類は存在せず、移動は徒歩、馬、馬車、キメラの翼、ルーラ。
通信手段は、馬を使った飛脚便、伝書鳩、かわら版、口コミなど。

成人となる年齢は、ロト三国が男子16歳、女子15歳。
その他の国は、国ごとに決まっており、だいたいロト三国と同じくらい。
成人になると同時に、周囲からは完全に大人として扱われ、同時に大人としての責任を求められる。
結婚も成人と同時に適齢期に入るため、男子20歳前後、女子10代後半の場合が多く、王族貴族であれば更に早くなる。

*補足

世界観の基調としては、中世ヨーロッパをイメージしています。
煉瓦や石造りの街並みと、素朴な漁村や山村。
ただし、首都だけでなく山奥の村にまで、上下水道や給湯設備なども完備していたり、近世になってから発明された品物や飲食物も登場したり。
要は、なんちゃって中世ヨーロッパだとお考え下さい。

また、管理人の趣味と中世ヨーロッパに関する知識が乏しいことから、時々日本の平安時代が混じっております。

あくまでフィクションの世界ですので、現代日本とは様々な点が異なります。
成人に達する年齢が早く、その分結婚も早かったり、10代後半での飲酒なども法律違反には当たりません。

登場人物の年齢についても、現代日本よりも3-5年程度(結婚適齢期に関しては10年以上)感覚が違います。
例えば、作中で17歳とある場合、感覚としては、20-22歳くらいの思考や行動を取ると考えてちょうどいいくらいだと思います。


<魔物>

魔物は異界から来た存在である。

本来、人間の住む世界には魔物は存在していなかった。
魔物は、次元の狭間と呼ばれる、異界からの出口から出現する。
現存する魔物は一部の例外を除き、この次元の狭間から来たものか、その子孫達である。

魔物は様々な形態を持つが、人間に近いほど知能も高い。
一部、もともと人間だったのが魔物に変貌する例もある。
悪魔神官・地獄の使い・妖術師・祈祷師・魔術師の神官属と、
グール・腐った死体・リビングデッドのゾンビ属がそれである。
なおドラゴンは異界の存在ではなく、DQ1の竜王の配下の子孫。

次元の狭間は、世界各地に点在する。
形状は空中に浮かぶ暗黒色の渦のようなもの。
大きさは様々で、大きなものほど凶悪な魔物が出現することができる。
また、渦は周期的に大きさを変化させるものが多く、大きくなった時には以前よりも凶悪な魔物が出現することになる。

次元の狭間は、魔法使いの封印の魔法(捏造です)で封印できる。
魔法使いの技量により、封印できる大きさが変わってくる。
一方通行のため、魔物が出現することはあっても魔物や人間が異界に行くことは不可能。


<人間と魔物との関係>

人間にとって、自分達の住む世界においては異質な存在であり、敵対する対象と認識されている。
魔物は人間を襲い、傷つけることはあっても、人間に役立つことはない。
従って、人間側にも魔物にも、共存という発想はない。

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