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旅路の果てに
第1章 3


 ローレシアでの凱旋祝賀会から1ヶ月余り経った晩秋、いよいよムーンブルクからリエナの迎えが到着した。使者として謁見の間に現れた人物は、ムーンブルクの筆頭公爵家であるフェアモント家次男のチャールズ卿である。30歳ほどの年齢相応の落ち着きを持った穏やかな印象の人物で、復興事業の中心として、重要な役割を担っていた。

 チャールズ卿はローレシア王の前に跪いた。王の御前であってもまったく怯む様子のない、堂々とした態度である。やや低めの落ち着いた声で丁重に挨拶をした。

「ローレシア国王、アレフ11世陛下。フェアモント公爵の次男、チャールズでございます。我がムーンブルク第一王女、リエナ殿下をお迎えに参上いたしました。この度、リエナ殿下がローレシアでのご滞在中、丁重におもてなしいただき、心より感謝の意を表します」

 王はゆったりと頷いた。

「この度はご苦労であった。チャールズ卿、今後リエナ姫をお助けし、ムーンブルク復興を頼みましたぞ」

 チャールズ卿は神妙な態度で王の言葉を受けた。

「もったいなくもその様なお言葉を賜り、感謝の言葉もございません。今後は次期女王となられるリエナ殿下をお助けし、私どもフェアモント公爵家を中心に、ムーンブルク復興に全力を尽くす所存でございます。またローレシアから復興支援を賜ること、あらためて感謝の意を表します。今後ともロト三国の一員としての責務を果たすべく、努力していきたいと存じます」

 次にチャールズ卿の言葉はルークに向けられた。

「王太子ルーク殿下におかれましても、この度の大神官ハーゴン討伐の凱旋、あらためて御祝を申し上げます。またリエナ殿下へのお心遣いの数々、あらためて御礼申し上げますとともに、今後も更なる友情を賜りますようお願い申しあげます」

 ルークも軽く頷き、チャールズ卿の言葉を受けた。

「チャールズ卿、こちらこそ過分なお言葉をいただき感謝します。私もムーンブルク復興をできる限りお助けしたい、その様に考えています」

「ルーク殿下、何よりのお言葉、感謝いたします。リエナ殿下も、さぞやお心強くあられましょう」

 丁重に一礼してそう述べると、姿勢をあらため、玉座に向かって、顔を挙げる。

「このチャールズ、ムーンブルクとフェアモント公爵家を代表して、ムーンブルク復興に全力を尽くしますこと、あらためてここにお約束いたします」

 宣言するその姿は、臆することのない堂々としたものである。その直後、チャールズ卿はもう一度ルークに眼を向けた。しかし、そこにルークが見たものは、穏やかな態度とは裏腹の、凍てつくような冷やかな光――それが、薄茶色の瞳に浮かんでいる。

 ルークはこの眼に言い様のない違和感を覚えた。

(今の眼はいったい何だ? まるでこちらを嘲笑うかのようだ。……何かがおかしい。この男、何かを企んでいるのか?)

 思い過ごしかとも思ったが、どうしても疑いを捨て切れない。

(ムーンブルクへ潜入させている密偵からは、特に不審な報告は受けていない。だが、このままリエナを帰国させて、万一のことがあっては取り返しがつかなくなる)

 けれど、今この席で、突然リエナの帰国延期を提案するわけにはいかない。ルークはひとまず、密偵からその後新たな報告があるかどうか確認してから、もう一度慎重に検討した方がいいと判断した。

 ルークはそういった内心の感情はおくびにも出さず、再びチャールズ卿に視線を向けたが、既に薄茶色の眼の光は元の穏やかなものに戻っている。それはまるで、ルークの存在など眼中にない、という余裕とも感じられる。

「それでは当初の予定通り、三日後の帰国前にリエナ姫ともどもご挨拶に伺候いたします。御前、失礼いたします」

 チャールズ卿は丁重に一礼すると、謁見の間を退出した。

 ルークも続いて退出し、自室に戻った。小間使い達に手伝わせて着替えをしている間も、先程のチャールズ卿の様子がどうしても気にかかる。その日の夜、ルークは秘かに宰相に使いを送った。

********

「ルーク殿下からお呼び出しを受けるとは、珍しいこともあるものですな」

 部屋に招き入れられた宰相バイロンは、白い髭をたくわえた口元に笑みを浮かべながら、ルークに勧められた椅子に腰かけた。

「いや、真面目な話だ。単刀直入に聞くが、その後、ムーンブルク国内で不審な動きはないのに間違いないな?」

「不審な動き、でございますか?」

 ルークがムーンブルクの内情について疑問を感じていることを察して、バイロンも笑みを消した。

「先日も、陛下と殿下にご報告申し上げた通り、今のところは特に何も」

「……そうか」

「何か、不審な点でも?」

「いや、すこしばかり、引っかかることがあったんだ。――だが、私の思い過ごしかもしれないしな」

 いつになく慎重な態度のルークに、バイロンは態度をあらためた。

「殿下がそんなふうにおっしゃるとは、私も聞き捨てなりません。詳しいお話を伺えますか?」

「話すのは構わない。だが、父上にも聞いていただきたいし、私も自分でもう一度確認してからにしたいと思っている」

「それでしたら、明日の夜、陛下の執務室で面談できるよう、秘かに手配しておきましょう」

「そうしてもらえると助かる。準備が整ったら、私の部屋へ使いを寄こしてくれ」

「かしこまりました。――殿下は、リエナ姫様がご心配なのですね?」

 ルークはバイロンのこの言葉にどんな意味が込められているのか、一瞬意味を量りかねた。ルークがリエナとの結婚を望んでいることは、当然バイロンの耳にも入っているはずだからである。しかし、バイロンの声音にも態度にも、特に皮肉めいたものは感じられない。言葉通りの意味だと受け取り、素直に頷いた。

「そうだ。ムーンブルク復興は、リエナ姫お一人の肩にかかっている。私としても、できる限りの協力をしたい」

「確かにおっしゃるとおりです。お若い女性の身で、大変な難事業をなさろうとされているわけですから」

 その後すぐにバイロンが帰った後も、ルークは考え続けていた。

 リエナは三日後に帰国することが決まっている。一刻の猶予も許されないが、かといって、迂闊に行動するわけにもいかない。ひとまず明朝、直接チャールズ卿と会話して、先方の出方をみることに決めた。

********

 翌朝、日課の剣の稽古と朝食を済ませたルークは、チャールズ卿へ面談したい旨、使いを送った。

「これはルーク殿下自らのお呼び出し、恐縮です」

 約束の時間通りに、チャールズ卿は姿を現した。

「こちらこそ、多忙な中、お越しいただき感謝します」

 ルークはチャールズ卿を出迎えると、案内してきた侍従を労い、こちらから呼ぶまで誰も室内に入れないよう言い含めて、退出させた。

「ところで、殿下は私にお話があるとか。何なりと承りましょう」

「リエナ姫についてです」

 ルークは姿勢を正すと、真っ直ぐにチャールズ卿を見据えた。

「姫について、でございますか?」

 穏やかなチャールズ卿の薄茶色の瞳が、わずかに不審な色を見せた。ルークもそれに気づいたが、何も言わずに話を続けた。

「そうです。リエナ姫はこの2年間、生命を懸けて戦ってこられました。大神官ハーゴンのみならず、破壊神シドーを倒すことができたのは、ひとえに姫の信念の賜物です」

「ええ、そのことはもちろん私も承知しております」

 薄茶色の瞳がルークに、いったい何を言いたいのだ? と問いかけている。深い青の瞳が、真っ向からそれを受けた。

「リエナ姫は、ムーンブルク復興に向けて、並々ならぬ意欲をお持ちです。もちろん、卿を始めとしたムーンブルクの生き残りの貴族達が、総力を挙げて姫を支えられるでしょうが、復興事業の指揮系統などについては、卿はどのように考えておられるのか、お考えをお聞かせ願いたいと思ったのです」

 チャールズ卿は、わざわざルークが自分を呼び出したからには、もっと込み入った話かと思っていた。けれど、ルークが聞きたいという話は、特に機密事項という内容ではない。けれど、ただそれだけで、ルークがわざわざ人払いまでするわけがない。何か、別に理由があるのだろうと考えた。

 チャールズ卿は、如才なくルークの質問に答えていった。

「復興事業については、もちろんリエナ姫ご自身に指揮を執っていただきます。ですが、お若い女性である姫では、すべてご自分でなさるのは無理がありましょう」

 ルークは頷くと先を促し、チャールズ卿もそれを受けて、話を続けた。

「具体的には、リエナ姫に復興事業の総指揮官に就任していただきます。そして、実際の細かな事業については、我がフェアモント公爵家を中心に貴族達が一丸となって行い、全体の調整を宰相カーティス殿にお願いする、今のところはその様に計画を立てております」

「では、最終的な決定権はあくまでリエナ姫に、というわけですね?」

「おっしゃるとおりです。ただ、すべての決定権をリエナ姫お一人にというのは、荷が勝ちすぎます。その辺りは僭越ながら、私が補佐させていただくつもりにしております。殿下もご承知の通り、姫のご体調はまだ万全とは言いかねますので」

「リエナ姫がご体調を崩されているのは、侍医の見立てでは、旅の間に重ねた無理が今になって出てきているからと聞いています。ムーンブルクへのご帰国後も、くれぐれも無理なさらぬよう、ご配慮願います」

「姫のご健康は私どもで充分に配慮いたしますゆえ、心配はご無用かと存じます。帰国後も、まずはご健康を取り戻すことを最優先に、国内最高の侍医と薬師を手配いたしました」

 チャールズ卿の言い分自体は正当なものであるが、リエナの健康問題を盾に、フェアモント公爵家がムーンブルクを私物化するのではないか、ルークが問題視している点はそこにあった。そして、このルークの懸念は、決して根拠のないものではなかったのである。

 真意を探るべく、ルークは慎重に問いかけた。

「では、もしリエナ姫が指揮を執るのも難しい健康状態であれば、どうなさるおつもりでしょうか?」

「その場合は致し方ありません。カーティス殿と、私どもとで、事業の指揮を執らざるを得ないでしょう。ただし、あくまでもリエナ姫が、対外的には最高責任者であることだけは、変わりありませんが」

 このことも、至極もっともである。けれど、ルークはどうしても、チャールズ卿とフェアモント公爵家が、リエナの健康状態を理由に、彼女から実質的な指揮権を奪うのではないかという疑いを捨て切れない。ここは一度、どうしてもリエナと直接会って、その辺りをしっかりと話しておきたい、ルークはそう考え、さりげなく切り出した。

「話はわかりました。くれぐれもリエナ姫を支えて差し上げてください。同じロトの血を引く者として、お願いいたします。ところで、リエナ姫はいかがお過ごしでいらっしゃいますか? このところ城内の行事も欠席なさっていますから、私も見舞いをと考えていたところです」

「私自身も、お迎えに参上した時にご挨拶申し上げただけでございます。側仕えの者の話では、決して体調はおよろしくないそうで、私もその後、姫に拝謁しておりません。ですから、他国の若い王太子である殿下にお会いするのは難しいのではないかと」

 チャールズ卿は、あらためてルークに向き直ると、言葉を継いだ。

「ルーク殿下のリエナ姫へのお気遣いは大変感謝しております。ですが、姫もいずれ夫君となられる方をお迎えせねばならぬ御身です。今は、不用意な噂の元となるような行動は慎まれた方がよろしいのでは……?」

 この挑発とも取れるチャールズ卿の言葉に、ルークは敢えて乗ってみることにした。

「チャールズ卿、どういう意味でしょうか? 今のは聞き捨てならない言葉ですね。まさか、私の見舞いが迷惑とでも言われる?」

 ルークはわざと不快感を露わにした。しかしチャールズ卿の方は、ルークの言葉を何ほども感じていない余裕ゆえにか、あっさりと態度をあらためた。

「これは失礼いたしました。ルーク殿下がリエナ姫に対して、真の友情をお持ちであられる為のご発言ですのに……。失言、お許し願います」

 チャールズ卿は、形だけは丁重に謝罪して、ルークの言葉をかわした。

 その後の会談は、表面だけは終始穏やかに進んだが、ルークは自分の最初の印象以上に、チャールズ卿が一筋縄ではいかない相手であることを確信していた。

********

 その夜、宰相バイロンから秘かに送られた使いに案内され、ルークは父王の執務室を訪ねていた。室内には、父王とバイロンのみで、厳重な人払いがされている。

「父上。お時間を頂戴したこと、感謝しております」

 ルークは父王に向かって、丁重に一礼した。

「わしに話があるそうだな。申してみよ」

「はい。それではお尋ねいたします。チャールズ卿という人物ですが、父上はどのような印象をお持ちになられましたか?」

 王はルークに訝しげに眼を向けた。

「何か不審な点でもあるのか? 穏やかな人柄の有能な人物とみたが」

「私も最初はその様に思ったのですが……」

「違うと申すか」

「はい。あの人物には油断ならないものを感じます」

「根拠はあるのか」

「いえ、あくまで私の印象です」

 ルークのこの言葉に、王は嘆息を漏らした。

「ルークよ、リエナ姫を想うあまり、人を見る眼が曇っておるのではないか? 他国の使者を印象だけで悪し様に言うなど、そなたらしくもない」

「父上、お聞きください」

 ルークは、最初の謁見で抱いた印象と、今朝のチャールズ卿との会話を、王とバイロンに話して聞かせた。

「……このとおり、私には到底、見た目の印象通りの人物とは思えません」

 こう話を結び、再び王に視線を向けた。

「父上、お願いがございます」

「ムーンブルクの再調査なら、不要だ」

 王の回答はにべもない。

「何故です?」

 ルークは王に詰め寄った。

「言いたいことはわかった。しかし、あくまでそなた一人の印象に過ぎない。今の状況で無闇に密偵を動かすことは危険が伴う」

 ルークにとっては、到底了承できない回答である。

「フェアモント公爵家がロトの血を憎んでいるという噂が前々から根強くあるのは、父上もご存じのはず。万が一、リエナ姫の御身に何かあったら……」

 王はルークの言葉を途中で遮った。

「いくら何でも考え過ぎだ。姫の周りには、王家に忠誠を誓った貴族達が控えている。ルーセント公爵や、オーディアール公爵らが、その様な事態を黙って見過ごすと思うか?」

 いずれもムーンブルクを代表する大公爵家である。特にルーセント公爵は、ムーンペタの領主であり、そもそもルークが旅立ちを決めたのは、ルーセント公爵から『ラーの鏡』の探索を依頼されたことがきっかけだった。また、リエナの呪いが解けたあともしばらく公爵家の別邸に滞在していたこともあり、ルークも懇意にしている。

 反論できないルークに、王は続けて諭すよう、話を続けた。

「ムーンブルクには、宰相カーティス殿もいる。亡き王の片腕とまで呼ばれた宰相と、大公爵家の当主達が、人数はわずかとはいえあの災厄を免れたことは、ムーンブルクにとっては不幸中の幸い。リエナ姫の補佐は、この人物達が立派につとめてくれよう」

「確かに、父上がおっしゃることは理解できます。ですが、不安が拭いきれないまま、リエナ姫をムーンブルクへご帰国させるわけには……」

 ルークの言葉は、だんだんと歯切れが悪いものになってきている。

「仮にそなたの意見を取り上げるとしても、リエナ姫をこれ以上ローレシアにお引き留めするわけにも参らぬ。ご健康に不安があるのは確かだが、ここでご静養なさるよりも、ムーンブルクで治療を受けられる方がリエナ姫のお為ではないか」

「どうしても再調査はしていただけませんか」

「くどい。そなたがリエナ姫を心配する気持ちはわからぬでもないが、そのために肝心なことがおろそかになっては困る」

「それではせめて、リエナ姫のご帰国時に、私が同行するのをお許しいただけませんか?」

 必死になって食い下がるルークに、王は逆に問いかけた。

「チャールズ卿は何のための迎えだ? それこそ、噂の種を蒔くことになるとは思わぬのか。姫を傷つけるのは、そなたも本意ではなかろうに」

 ルークは言葉に詰まった。言われるまでもなく、王の言葉が正しいのはわかりきっている。反論できずにいる息子に、王はゆっくりと諭すように話を続けた。

「よいか、ルーク。言うまでもなく、現在のムーンブルクの情勢は不安定極まりない。今、ローレシアがわずかでも不審な動きを見せれば、対外的には、ムーンブルクに恩を着せ、最終的には属国にせんがための、内政干渉と取られかねんのだ。そなたがリエナ姫とともに戦った仲間であるがゆえに、だ。――わかるな?」

「父上のお話はわかります。王太子である私の行動如何によっては、内政干渉となりかねないことも、重々承知しています。ですが、ムーンブルク王家とフェアモント公爵家のこれまでの歴史を考慮に入れれば、私の懸念が決して的外れなものではないことも、ご理解いただけるはずです」

 今まで口を挟まず、じっと主君親子の会話を聞いていた宰相バイロンが、初めて口を開いた。

「ルーク殿下、殿下のお気持ちはこの老体にも充分理解できますが、やはり思い過ごしかと」

 バイロンの言葉に王も頷くと、ルークに向かってはっきりと言った。

「ルーク、これで話は終わりだ。今の話は、わしには単に姫をムーンブルクに帰したくないという、そなたの我が儘にしか聞こえぬよ」

 ここまで言われてしまったルークには、もう返す言葉もない。チャールズ卿が陰謀を企んでいるという明確な証拠がない以上、軽率な行動を取れば、即座に外交問題に発展する。

 ルークは自分の不安が的中しないことを願いながらも、これ以上何もできない自分が不甲斐なくて仕方がなかった。

********

 翌々日、予定通りリエナは帰国の途につくことになった。チャールズ卿に伴われ、リエナは謁見の間に姿を現した。

 ルークとリエナにとっては、ほぼ1ヶ月振りの対面である。

 プラチナブロンドの髪を高く結い上げ、ムーンブルクの礼装を纏ったリエナは、ルークの眼にこのうえもなく美しく映った。顔色はあまり優れないものの、立ち居振る舞いはいつもと変わらず流れるように優雅であり、城内の行事を欠席するほど体調が悪そうな印象は受けない。

 リエナは作法に則ってローレシア王への挨拶を済ませると、次にルークへ視線を向けた。けれど、何も言葉は発しない。ルークも、最後くらいは直接言葉を交わしたかったが、それすら許される雰囲気ではなく、二人はただ、互いに見つめ合うばかりである。

 リエナは心のなかだけで、ルークに別れを告げた。

 そしてルークは、この先何が起ころうとも必ずリエナを守り切る、その誓いを新たにしていた。




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